和文化から学ぶ
感動価値の作り方講座(基礎編)
伝統に見出すデザイン思考

この講座で学べること

カリキュラム内容

1.日本はなぜ「奇跡の国」「比類なき国」と呼ばれるのか?
外国との比較を通じて、日本の良さや独自性を再認識し、世界から尊敬される理由を探ります。
その理解が、新たな発想や創造の出発点となります。

2.日本特有の「シンプル思考」とは何か?
一般的な"シンプル"は「簡素」「無駄を省く合理性」を意味します。
しかし、日本文化の「シンプル」は、美学と精神性を兼ね備えた深い思想です。
"何もない"中に"すべてがある"という感性を学びます。

3.日本の宝「人的資源」を生み出す源とは?
教育、職人文化、共同体意識など、日本が誇る"人づくり"の背景を探り、
「人こそ最大の資産」という考え方を学びます。

4.伝統ビジネスの正体 ― 流行はどのように生まれるのか?
伝統産業における流行の仕組みや、感動価値を創り出す法則を紐解きます。

5.歴史上の先人たちは、どのように感動価値を生み出したのか?
茶の湯、建築、芸術、衣装などの具体例を通じて、
「心を動かす力」の本質を考えます。

6.日本の伝統的マーク ― 家紋・花押・お印の意味と役割
デザインとしての完成度だけでなく、象徴性・精神性・伝達性を持つ日本独自のマーク文化を学びます。

7.日本人の色彩感覚はなぜ独特なのか?
四季、自然、光、素材との調和から生まれた日本の色彩観を解説し、
現代デザインにも活かせる"調和の色学"を学びます。

8.日本の伝統文化になぜ「型」があるのか?
「型」は制約ではなく、創造のための型であるという思想を理解します。
伝統文様の意味や背景を通じて、形と心の関係を学びます。

9.なぜ「着物」は日本人に愛され、海外でも評価されるのか?
着物に込められた機能美・象徴性・精神性を探り、
現代における"文化としての衣"の意味を考えます。

10.世界に影響を与えた「浮世絵」の秘密とは?
ジャポニスムとしてヨーロッパの芸術家たちを魅了した浮世絵の
構図・色彩・思想に秘められた、日本の感動価値創造の原点を学びます。


1回70分(途中休憩なし)

開催日当日に受講参加できなかった場合は期間限定(60日)のアーカイブ動画配信をご覧いただけます。



(基礎編)
受講申し込み専用フォームはこちら


受講日】とスケジュール(毎月2回)

1、毎月 第1、第3火曜日
2、毎月 第2、第4水曜日
上記1、2、のどちらかの曜日をお選びください。

20時〜21時10分
開催日程の詳細は、お申し込みいただいた受講生と相談の上決定


【受講料】
88,000円(税込)/10回分(申込時前払い)

講座をお申し込みいただく際は、下記受講申し込み専用フォームよりお申し込み下さい。
事前に当社受講規約をご確認いただき、ご了承いただけましたらお申し込みください。
 お申し込みいただいた時点で、本規約に了承したものとみなします。


以下は「感動価値の創り方」(基礎編)
講座
10回の講座内容です。 



ビジネスに役立つ
感動価値の創り方講座(活用編)
伝統に見出すアート思考

この講座で学べること

伝統文化の中には、現代のビジネスに通じる「感動価値創造の原理」が数多く隠されています。
活用編では、基礎編で学んだ日本文化の叡智をもとに、"感動が生まれる仕組み"を具体的なビジネス戦略に落とし込む方法を学びます。
単なる商品やサービスではなく、「心を動かすブランド」「物語のある体験」を創るための実践的な知恵を身につけます。

カリキュラム内容

1.伝統と歴史に学ぶ「改良・改善・付加価値」の作り方
日本人はなぜ、海外から伝わったものを"元のもの以上"に進化させることができたのか?
その秘密を「改良」「改善」「付加価値」という視点から紐解きます。
伝統の中にある"本質を見抜く力"を応用し、エンドユーザーの心を掴む体験設計やストーリーづくりの方法を学びます。
例)「モノからコトへ」「便利さより感動を」への発想転換

2.和装の歴史に学ぶ「付加価値」と「余計なもの」の違い
着物や帯の歴史を通して、「必要な要素」と「不要な要素」を見極めるデザインの目利き力を養います。
"足し算のデザイン"ではなく、"引き算のデザイン"で本質を際立たせる。
その思想を通じて、商品やサービスを美しく洗練させる発想法を学びます。
例)「装飾を減らして感動を増やすデザイン」

3.伝統文化に学ぶ「コンセプトを売る」×「感動の心理学」
伝統文化の中には、長い時間をかけて磨かれた「感動の心理法則」があります。
モノではなく、「意味」「世界観」「物語」を売るという発想を学びます。
顧客の心を動かすコンセプトづくり、ブランド体験設計、言葉の使い方までを具体的に解説します。
例)「説明しないマーケティング」― 世界観で惹きつける戦略

4.蔦屋重三郎に学ぶ「時代を動かすマーケティング戦略」
江戸時代を代表するプロデューサー・蔦屋重三郎は、文化とビジネスを融合させた天才です。
彼の仕掛けから、現代にも通じるマーケティングの本質を学びます。
異業種コラボレーション、顧客参加型の企画、ブランド拡張の手法など、今に通じる仕組みづくりを実践的に理解します。
例)「異分野との連携による新市場の開拓」

5.江戸の"誂え文化"に学ぶ「感動を与える顧客体験設計」
一人ひとりに合わせて仕立てる「誂え(あつらえ)」の思想には、
現代のカスタマイズ・パーソナライズ戦略の原点があります。
量産では生まれない"感動の個別対応"をどのように再現し、
顧客一人ひとりに「自分だけの価値」を感じてもらうかを学びます。
例)高付加価値サービス/パーソナライズブランドの設計方法

1回120分途中休憩10分を挟む)

開催日当日に受講参加できなかった場合は期間限定(60日)のアーカイブ動画配信をご覧いただけます。


      (活用編)
受講申し込み専用フォームは
こちら


受講日】とスケジュール(毎月2回)

毎月 第2、第4木曜日
20時〜22時

開催日程の詳細は、お申し込みいただいた受講生と相談の上決定




【受講料】
66,000円(税込)/5回分(申込時前払い)

講座をお申し込みいただく際は、下記受講申し込み専用フォームよりお申し込み下さい。
事前に当社受講規約をご確認いただき、ご了承いただけましたらお申し込みください。
お申し込みいただいた時点で、本規約に了承したものとみなします。


以下は「感動価値の創り方」(活用編)
講座5回の講座内容です。 

和文化から学ぶビジネスの為の

感動価値の創り方講座(個別実践編)

この講座で学べること
時代は「物質に豊かさを求める時代」から「心の豊かさを求める時代」へと大きく変革しようとしています。
いよいよこの講座のメインテーマ「感動価値」を、講座を通じて自ら創造していただきます。それぞれの感動価値には独自性が必要です。実際に貴方ご自身、そして、皆様の会社、皆様のお店で実践していただきます。
講座は個別対応させていただきますので、個人コンサルのようなものとお考えください。

基礎編・活用編を終了した方のみ受講資格が与えられます。

個別対応受講料
1回120分 33,000(税込)/1回分

回数は受講者が必要と思えば何度でも可能です。

まずは、メールにてお問い合わせください。

info@wagara.org  

個別コンサルティングの意味合いも含まれるので、受講生の情報は完全非公開。開催日は、受講者と打ち合わせて決定します。


先人達は感動価値をどのように創り上げたのか?

先人たちは、どのように感動価値を創り上げたのか?

1.感情に訴える ― 驚きと感動を生む仕掛け

商品やサービスが、単なる「満足」ではなく、驚きと感動を提供すること。
先人たちはその"心を動かす演出"を大切にしてきました。

例:
江戸の出版プロデューサー・蔦屋重三郎は、浮世絵を「錦絵」へと進化させました。
絵師・彫師・刷師の技術を融合し、常に人々の期待を超える作品を企画。
彼の作品は「絵」ではなく「体験」として大衆に感動を与え続けたのです。

2.記憶に残る体験 ― 余白が生む深い感動

感動とは、一瞬の体験を通じて永く記憶に残る瞬間をつくること。

例:
千利休は、豊臣秀吉を茶室に招いた際、庭に咲き誇る朝顔をすべて切り取り、
床の間にたった一輪の朝顔だけを活けました。
それは「省略と余白の美」を極めた演出であり、
秀吉の予想を超える"未知の感動"を創り出したのです。

利休は、豪華さではなく「本質の美」で人の心を動かすことを示しました。
この考え方は、現代の体験デザインやブランド演出にも通じています。

3.共感を呼ぶ ― 信頼と誠実が感動を生む

感動の本質は、「共感」と「信頼」にあります。
顧客が自分の価値観と一致すると感じたとき、強い感動が生まれます。

例:
三井高利は、「誰にでも分かりやすく、公平で誠実な商い」を信条としました。
その理念は顧客の不安を和らげ、安心して取引できる環境を築き、
結果として三井家の繁栄の礎となりました。
誠実な理念が、人の心を動かし、長く愛されるブランドをつくったのです。

4.ストーリーを伝える ― 物語が感動を深める

感動は、背景や物語によってより強く心に刻まれます。

例:
大坂屋久左衛門は、「忠臣蔵(赤穂浪士の討ち入り)」という物語を商品企画に取り入れました。
「義」と「感動」の象徴であるこの事件をテーマにした商品や催しを展開し、
顧客の共感と感情を揺さぶるマーケティングで成功を収めました。
ストーリーは感情を動かす最強のデザインです。

5.関係を続ける ― 信頼が生む持続的な感動

感動価値は一度きりではなく、長く続く信頼関係の中で磨かれます。

例:
大坂の豪商・鴻池善右衛門は、契約を厳守し、不正を嫌う誠実な姿勢を貫きました。
その徹底した信頼経営が評判を呼び、
顧客だけでなく社会全体からの信用を得て、事業を長く繁栄させました。
「感動」は瞬間の驚きではなく、積み重ねた信頼の結果でもあるのです。